好きだったヴィレッジヴァンガード

好きだったヴィレッジヴァンガードがある。たくさんある。いまはもうないところばかり。

アメ村の真ん中にあったブルータスビル。
高野文子を買い揃えたのはここ。
鉄コン筋クリートのTシャツを買ったのもここ。

ブルータスビルがなくなってから行くようになったアメ村店。

いまはビックカメラになっているなんばプランタンに入っていた店。
少し怖かったのを覚えている。広かった。

高校生の頃に通っていたあべのルシアス店。枡野浩一『ますの。』を買って短歌を始めるきっかけになった店。エスカレーターをのぼっていくときはいつでもわくわくした。

バスで行けたATC店。

ATCに行ったときは必ずウェンディーズでご飯を食べてまたヴィレッジヴァンガードに戻って1日すごしていた。

ATC店には店の真ん中に丸い小屋みたいなのがあって、中に入ると手書きの伝言板のようになっていて、お客さんと店員さんの文通みたいになっていた。
書いたことはなかったけどいつも必ず読みに行ってた。

佐内正史の写真集を集めていた頃にあちこちの店をまわって買い漁っていた。写真集を見て泣いたのはブルータスビルのヴィレッジヴァンガードが初めてだった。国立郵便局の横の桜の木の写真。いまでも忘れられない。
写真集たちは実家の引っ越しのどさくさに紛れて行方不明になっている。悲しい。

わたしが好きなヴィレッジヴァンガードはやっぱり本屋であるヴィレッジヴァンガードで雑貨屋ではない。
イオンモールに入っているヴィレッジヴァンガードは本屋だけど本屋ではないし、少し寂しい。

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